クチュールとハイジュエリーが出会う時

第76回カンヌ国際映画祭の開催中に開かれる特別なショーにてお披露目された、50点のクチュールシルエットから成る壮麗なコレクション。ジェムセッティングを彷彿とさせる精巧なテクスチャーや、卓越した職人が織り上げた繊細な刺繍、ハイジュエリーと完全に共生するよう考え抜かれたテキスタイルーー。ファッションとジュエリーが完璧なハーモニーを奏でるこのクチュールコレクションでは、両者の織り成す煌びやかな美の競演を堪能できます。キャロライン・ショイフレ初のこのクチュールコレクションは、タイムレスなワードローブとして永く愛されるスタイルを提案しています。

デザインが際立つカリスマティックなコレクション

「Caroline’s Couture」は、実り豊かな対話を通じてファッションとラグジュアリージュエリーのコードを表現し、両者の完璧なバランスがとれた装いを女性たちに届けます。このコレクションについて、キャロライン・ショイフレは次のように語っています。「ジュエリーコレクションのようなワードローブは、過ごしてきた人生の重みを伴い、それまでの体験や思い出、記憶に残る瞬間が加えられ、時間と共にその希少性が一層高まります。このジュエリー的なアプローチこそ、私が衣服に取り入れたいと思った要素でした」。最高級の素材を使用し、独自のテクスチャーを開発するために材料を開発し、優れた職人に制作を依頼する――。キャロライン・ショイフレは、ラグジュアリージュエリーの制作で採用しているこの手法を衣服にも適用しました。ジュネーブにあるメゾンのアトリエで制作されている「レッドカーペット ハイジュエリーコレクション」のジュエリーを反映し、すべての素材は、洗練を尽くした生地を開発するためにカスタムメイドされています。キャロライン・ショイフレが生み出すラグジュアリージュエリーと同じく、これらの衣服はサステナブルな投資であると同時に、“愛”も表現しており、「一度愛されたものは、永遠に愛され続ける」という持続可能な未来に向けて、女性たちに寄り添うためにデザインされています。

道徳にかなった好循環の創出

キャロライン・ショイフレは、倫理的、社会的、環境的な観点から責任ある企業活動を推進することで、より公平な世界の実現に努めてきました。こうしたヒューマニズムに深く根差した真摯な価値観がなければ、このクチュールコレクションが誕生することはなかったでしょう。クチュールの刺繍はすべて、ムンバイとパリをベースに活躍するファッション実業家 マクシミリアーノ・モデスティ(Maximiliano Modesti)の発起によって、2016年に設立されたインド北部のラクナウにある Kalhath Institute によって製作されています。キャロライン・ショイフレは、この北インドの刺繍工房について、次のように熱く語っています。「自らが幸運にも魅力的な人生を送ることができたら、他人のために自分ができることを社会に還元し、皆が幸せになれるための好循環な環境を作るために貢献することは当然のことです。Kalhath Institute は、刺繍職人のスキルの向上を推進し、インドで培われてきたこの素晴らしいサヴォアフェールを伝承しながら、彼らが公正な報酬を得るためのフレームワークの構築に取り組んでいます。これはまさしく、私たちメゾンが数年間にわたって遂行してきた取り組みです」。